サイトプリンは元々植物の成長を促す成分だが男性への効果は疑問。

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サイトプリンは、ライオンが発売している育毛剤「毛髪力INNOVATE」に配合されている成分である。男性の育毛剤でこの成分は毛髪力にしか配合されていないので、おそらくライオンの独自開発商品にあたるだろう。
その発毛メカニズムを詳しく知りたいところだが、あいにく、これだけの説明しかなされていない。

"発毛促進指令"として働くBMP(ビーエムピー)とephrin(エフリン)という2つのタンパク質を発見。それらを増幅させるサイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)を有効成分として配合しました。

本当にただこれだけなので、具体的なことは一切わからない。ただひとつ言えることはいわゆる"発毛促進指令"として有名なのがFGF-7に代表されるFGF群(線維芽細胞増殖因子)のタンパク質になるのだが、それ以外にも発毛を促進させる2つのタンパク質が存在しているということ。そのうち、BMPというのは骨形成蛋白と呼ばれ、FGFと同じく8種類のファミリーがあり、エフリンも同様にVEGFと略される血管内皮細胞増殖因子にあたる。つまり同じ発毛指令といって、アデノゲンは細胞の増殖を促すのに対して、サイトプリンは骨と、血管内の細胞を促す別のルートをたどっていることがわかる。

同じく引用元より、6-ベンジルアミノプリンというワードが出てきたので、更に詳しく調べてみる。
すると、サイトプリンの元々の開発元が作成しているページに非常に丁寧に解説されていた。

研究開発レポート「CTP(6-ベンジルアミノプリン)」

なんと、元々は人体への薬のための成分ではなく、植物を元気にする成分だったそうだ。よもや農薬とまではいかないが、なんらかの促進剤だったのだろう。

以前、どこかの育毛剤でカイワレ大根を育毛剤に浸している写真をみたことがあって、髪とカイワレと一緒にするな!と笑ったことがあるが、あながち植物と、髪の同一性はあるのかもしれない。
BMPについても詳しく説明があった。なんでもBMPというのは、女性ホルモンの量と連動しており、例えば年齢に従って女性ホルモンが減ると、BMPの産生も減るということが確認されており、
それを補うことによって、BMPの減少を抑え、髪の成長を妨げない効果があると書いてあった。この開発元は女性用の育毛剤としてCTPを配合しているものを発売している。

と、なると、一つの結論が浮かび上がる。BMPは女性ホルモンと連動する。女性が薄毛になる原因は主に更年期に差し掛かった時に起こる女性ホルモンの減少に起因することが多いのでこの理論はすごく納得がいく。
ところが、男性に当てはめた場合、確かに男性にも女性ホルモンが存在するが、一生を通してその分泌量はそう変わらない。むしろ男性ホルモンが増殖しすぎて薄毛になる原因になることが多いので、BMPの量もそう増減しないのではないか?
ということである。なので、サイトプリンは女性用の育毛としては有用な成分に見えるが、男性用の育毛成分としては、FGFを増殖する成分よりも幾分効果が期待できないのでは?と考える。

一応男性型脱毛症ガイドラインによれば、アデノゲンと同様C1(根拠はないが薦められる)に該当している。ただ、個人的には、その作用するMechanism上、男性にはそこまでの劇的な変化は少ないのでは?と思ったりもする。