アデノシンは軽度の薄毛改善には有効だが、生活習慣に影響される

第一回目は、アデノシンという成分である。
何を隠そう、私が初めて使った育毛剤「アデノゲン」に入っていた成分である。
都合一ヶ月半使って、そのままフェードアウトしてしまったのだが、初めて使ったこともあり、書き留めておくべきだろうと、洗面台の奥から引っ張り出してきた。

アデノシンというのは、いわゆる育毛するために特別に作られた成分ではない。
細胞の中にある核酸の一種であるそうである。核酸というのはDNA、遺伝子の格納庫である。
こんなものが本当に効くのか?と一瞬思ってしまったが、最近では核酸のサプリメントも売っているくらいなので、まぁおかしなものではないだろう。

では、このアデノシンが髪にどのように効果があるのかというと、3つあるそうだ。
一つは、FGF-7という発毛促進因子というのが毛乳頭でたくさんできて、発毛し、さらに、髪の伸びる時期の延長、そして血流が活発になる。いずれにせよ髪の毛根に浸透することで髪の成長がうながされるのは確かなようだ。

このアデノシンの効果については、医療機関によるエビデンスもある。医者が薄毛、いわゆる男性型脱毛症の診療ガイドラインにアデノシンの有効性について紹介されている。
それによると、50人の投与で41人に軽度の改善、しかも太毛の割合も10%近く増加したそうだ。
ただ、問題点は半年使用したうえでの結果ということ。また、軽度の改善というのはちょっとだけ生えても改善ということになるので、すごくふさふさになるわけではないようだ。
現に男性型脱毛症ガイドラインの最後には

アデノシンの発毛効果に関しては,有効性を示す根拠は少ないものの,副作用が軽微な点も考慮し,外用療法の一つとして推奨することにする

と、根拠は少ないが、まぁ多少の改善もあるから使ってもいいよと微妙な書き方をしている。

ただ、このアデノシン、一つ盲点もあるようだ。それはカフェインの摂取によってその作用が抑制されるということ。カフェインといえばお茶、コーヒーなどたいてい飲むものには含まれているので、毎日この生活習慣には気をつけないと、アデノシンを塗布してもなにも効果がなくなってしまうということである。毎日水やジュースばかりで済ますわけには実際なかなかいかないのでこれはかなりのハードルだろう。ちなみの私はお茶を毎日飲むため、そのためアデノシンの効果がなかったのかもしれない。まぁその前に6ヶ月使ってないという理由もあるが...。

男性型脱毛症ガイドラインでの推奨度:C1(用いてもよい)
アデノシンが配合されている育毛剤:アデノゲン(資生堂)